ライバル云々については…
極端な話、100人いたら100通りの作風があるわけで、
Aさんにとっては「すっごい好み!」な作風でも
Bさんにとっては「うーん、あまり好きじゃない…」という作風となる場合もあります。
また、同じ人でも、その時々の気持ちの状態や興味のあるものによって、
作風が微妙に異なるように感じることがあります(根底に流れるものは同じだけど)。
販売を目的で何かを作る場合、買い手の気持ちに沿うものを作ることを求められます。
しかし、世の中の人の数だけ好みはあるわけで、
その世の中の人の全てに愛されるものを作れるようにするというのは壮大過ぎるし、
第一『自分らしさ』が雲散霧消してしまいます。
世の中にあるいろいろな商品は、
機能が同じでもさまざまなデザインのものが溢れています。
その中から一番その人の気持ちにピン!とくるものを選べるという事は
機能だけを購入する状態より遥かに幸せで充実感を伴います。
そのためには、沢山のライバルが必要なんです、本当は(笑)
うちのはんこじゃ物足りないという人は、他の作家さんのはんこを選んでいただければいいだけの話。
「それでも、ここまではしてくれるんじゃないか?」
そう期待してくださる方はわざわざ私にオーダーくださるわけです。
要求に応えられるように技能を高める、あるいは様々なアイディアのストックを豊かにする必要はありますが、そのことと他の人にコツを教えたり材料についてのあれこれを伝える事とは相反する訳ではないと思います。
というのも、
「本当に自分が気に入ったデザイン」を手に入れるためには、
「自分で気に入ったように作る」のが理想であって、
私もそのような気持ちから消しゴムはんこ作りを始めています。
(前にも書いたかもしれませんが、私はもともとスタンプやはんこのコレクターで、数百個の市販品を持っているんです。それでも自分の気持に合うものを欲するんですから、人なんて欲望の塊なわけですw)
だから、「消しゴムはんこを作ってみたい!」という方には
情報提供は惜しみません。
できれば自分の気に入った柄・使いたい柄を、自分で作ってもらうのが理想だから。
それでもって、どうしても自分で彫るのには限界が…と思った時に
私のことをふらっと思い出していただいてオーダーくださるでもいいし、
他の消しゴムはんこ作家さんを思い出してくださってもいい。
まーそりゃできれば自分のところに来て欲しいですけど(笑)
でも、その人の好みに合う合わないというのはあるので、こだわりません。
はんこを手にされる人が
「必要ないのについつい押してしまってニヤニヤしちゃう☆彡」
というようなものを手に入れることができるのが理想ですからねっ!
売上云々の話についてもしかり。
全く同じ商品を取り扱っているお店が複数ある場合、どこで買うかをどうやって自分は選んでいるんだろうって考えると
とにかく安いからという、直接的な価格についてのどうこうもあるけれど、
家から近くにあるから…という物理的な距離もあるし、
そこで買うと割引が効く(ポイントが貯まる)から…というおまけ効果もあるし、
そこのお店のおにぃちゃん(おねぇちゃん)が好みだから、という目の保養的な要素(笑)もあるし、
ネットショップや24時間営業の店みたいに時間に融通が効くからという事もあるし、
さまざまだと思います。
極端な話、A店で200円で売ってるものがB店で300円で売ってたとしても、
B店で買っちゃうという人は「価格じゃない何か」にお金を払っているってことよね。
うちのはんこは決して高いものではないのですが、
ありがたい事に「選ぶのに迷う~どれも欲しい~」とおっしゃってくださるお客様が多いので
うちのブースを覗いてくださる方はきっと
「選ぶのに迷う時間」を楽しんでくださっている…と信じてます(勝手に、ですが)
で、選ぶ時ですが
自分もそうなんですが、お店によってはゆっくり選べない時があります…
なんとなくせわしなく「買うの?買わないの?どっち?!」という雰囲気が感じられるお店ではなかなか選べないものです…
そういう意味では、うちのブース…きっと私の緩さ加減が良い感じなので
じっくり選んで迷ってくださってるんだと。
結果的に迷いに迷って買わずに帰ってしまわれる方も多いのですが、
別な機会に「また来ました~」といらしてくれたり、
メールなどで「先日は迷ったんですけど、こういうはんこできますか?」と問い合わせがあったり、
そんなこともあるので決して残念な事ではないと思ってるんです。
だってその分じっくり見ていただけるなら、
その分覚えていただきやすいでしょう?(笑)
そして、自分の売りはなんといっても
「実演制作ができる」ということであって…
そこにお金を払っていただいている、その期待にちょっとだけ盛って
お渡しできるように日々精進してるわけです(´∀`*)
ちなみに。
オーダー制作を問い合わせいただいた場合、
ちょっと無理かな?という時はだいたい「がんばればできます」と応えますw
全く無理な場合は「ちょっと無理です」って正直に伝えますw
自分のキャパシティが100だとして
105くらいならちょっと…がんばれますが
200きたらさすがにがんばれません(苦笑)
場合によっては他の作家さんを紹介する事もあるかもしれませんw
同業者の皆さん、ご覚悟ください(ぁ
http://
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この記事へのコメント
無題
技法や仕入れなど、逆に同じものに興味のある者同士、「へえ~そういうやり方もあるのね」とハナシが盛り上がりますよね。それがまた楽しかったりして・・・・(^^)
みんなで切磋琢磨して腕を磨いていきましょうね!
切磋琢磨歓迎\(^o^)/
いつもお世話様です☆彡
そう、パクるパクられるの話もよくありますよね。
良く言えばあこがれの作家に対するオマージュとも言えますけど、所詮は真似事ですからすぐにメッキは剥げてしまうわけですから、本当にその真似た人の技量として評価はされないですよね。
(もちろん、秀作として・自分の脳力を認識するために似たものを作ってみるというのは、必ずしも否定される行動ではないと考えます。問題はその真似たものをそのまま商品として扱おうとしてしまう事なのでは、と。)
安易に真似る事ができない、そのひと独特の世界観とか技術とかが伴う人には真似しても追いつけない領域が存在するなあ、と。
そんな領域がある人になりたいなあとかとか。
そうですね、同じジャンルでも使う道具すら違うこともあって目からウロコが落ちまくりなのです。ましてや違うジャンルの手作り作家さんとの交流になると良い気づきや発想のヒントも見つけられて新鮮!
というわけで、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m